こんにちは。30代で英語の業務未経験からグローバル経理職に転職した国際経理の中の人(@baticwords_bot)です。
この記事は
BATICって資格あるけど、実際転職に有利なの?
と、疑問に思っている人のために書きました。
結論から先に言うとBATICは転職に有利です!
なぜなら、僕が30代で英語の業務未経験の状態から日系大手企業のグローバル経理職に転職できたのもBATICのおかげでしたから、自信を持って言えます。
この記事では、そんな僕の経験をもとにBATICを取る意義について書いていきたいと思います。
世間一般におけるBATICの評価とは

BATICという試験の概要を簡単に振り返っておくと
- IFRSに準拠した会計知識の理解度を測る試験
- 難易度は簿記2〜1級+TOEIC750点ほど
- 1000点満点のTOEICのようなスコア制
- スコアに応じて4段階の称号を取得
- 東京商工会議所主催の民間検定試験
といったところ。
つまりBATICはざっくり言うと、英語での会計知識を問う試験ということになります。
国内の企業では、経理部で毎年受験を励行しているという企業もあり、高得点を取れるようになれば、海外の企業の財務諸表も問題なく理解することが出来るようになります。
ちなみに僕がBATICで最上位の称号であるControllerレベルを取得したのは、社会人になって5年目の事。まだ営業に所属している頃で、簿記2級に合格した直後でした。
これから社内で希望を出して経理に異動しようと目論んでいる中で、簿記2級だけではアピールとして物足りないと思い、受験したのです。
営業から経理に異動希望を出したとき経理部長は、未経験であるぼくがBATICでControllerレベルを取得していることに驚き、高く評価してくれました。
こうしてすんなりと経理へ異動することができ、自分の人生において今につながる会計のキャリアがスタート!
また「それだけの知識とやる気があるなら」と、異動後いきなり子会社の主計を、翌年には本社の主計担当を任されることになりました。
そして2年間の経験を経て、もともとの野望だったグローバル企業の経理部門に転職することになります。
BATICの転職活動での評価

よく「BATICは知名度が低いので転職には意味が無い」と言われますがそれは本当でしょうか?自分の経験を書きたいと思います。
前職で経理に異動して2年後、僕はかねての野望通り「グローバル企業での経理職」をターゲットに転職活動を開始しました。
この時、某大手自動車メーカーや某ゲームハードメーカーなどの選考を受けましたが、いずれも書類は通過し、面接では「おお、BATIC Controller取ったんだね」「うちでも取るように勧めてるよ」などと言われました。
BATICは確かに簿記やUSCPAに比べれば知名度は低いですが、最近では徐々に知名度も上がってきており、経理現場のマネージャークラスであれば、ほぼ知っているはずです。逆に知らない方がどうなの?といった感じです。
自分の場合は職務経歴書に英語での業務は未経験である事は正直に書いてますから、それでもグローバル職に応募し、面接に呼ばれ面接も通過したという事は「こいつは未経験だけど英語で経理ができる一定の知識はある」という評価を受けたという事だと思います。
つまり「BATICは知名度が無いから意味が無い」とは、一概には言えないということです。
結局自分は、大手企業グループのグローバル経理職として転職することになりました。
この記事を読んでいる人たちは、できればBATICを活かして転職したいと思っている人も多いと思います。
しかし、もしそうであればBATICの勉強を「しながら」転職サイトや転職エージェントを利用することをオススメします。
資格は取っただけでは意味がありません。
資格を取るために費やした時間とお金を回収しようと思ったら、どうやって資格をお金に変えるかをあらかじめ考えておく必要があります。
その辺のことについては、元BATIC講座の講師である私の恩師にインタビューした内容が参考になると思いますので、興味のある人はぜひ読んでみてください↓
関連記事:BATICテキスト「ゼロからはじめる英文会計入門」の著者、建宮先生に聞いてきた!何のために資格とるの?→○○でしょ!
また、経理での転職を目指している人には、登録するだけで面談に行かなくても様々なサービスを受けることができるエージェントもありますので、こちらもぜひ一度試してみて下さい↓
関連記事:登録だけで良い求人があったら紹介だけしてくれるエージェントがあればいいのに←あったので紹介
BATICは転職にも強かった|未経験からグローバル経理職へ転職した話

このようにBATICが転職活動において一定の評価をされることを書いてきましたが、それでもやはりUSCPA(米国公認会計士)には劣ります。
難易度も知名度も全然違いますし、やはりBATICとUSCPAではUSCPAの方が断然評価は高いでしょう。それは間違いありません。
しかしそれでも自分はあえてBATICをオススメしたいのです。
BATICは確かにUSCPAに比べ評価は落ちますが、メリットもあります。
それは圧倒的にコストが安い事です。
USCPAは範囲も広く、また受験資格も厳格です。
まず試験を受けるには渡米する必要がありますし(一部の州は日本で受験可能)、そもそも出願するためにはアメリカの大学の単位が必要になります。
アメリカの大学の単位が無い日本人は、アメリカの大学と提携している予備校などの授業を受講して単位認定してもらうのが一般的なやり方のようです。
このようにUSCPAは受けるだけでかなりの費用と時間がかかります。一方BATICは受験資格はありませんし(Subject2を受けるにはSubject1のスコアが320点以上必要)、受験料もSubject1が5,400円・Subject2が7,990円(まとめて受けると10,150円)と、USCPAとは比較にならない程リーズナブルです。
自分のように、経理経験はあるが英語での実務経験は無い、という人がグローバル職に応募するには、英語での会計知識をアピールするには非常にコストパフォーマンスが良い資格だと思います。
なお、USCPAにも興味があるという人も、そうでない人も、是非いちど受験予備校のアビタスの無料セミナーを受けてみることをオススメします。
アビタスはUSCPA合格者数NO.1の予備校です。
無料セミナーではUSCPA受験のほか、取得後の英語と会計スキルを活かしたキャリアの相談にも乗ってくれますし、同じ英文会計の資格であるBATICの実態についても教えてもらえるでしょう。
2つの資格の違いや取得後のキャリアを含めて、今後どうしていくべきかのプランを総合的に判断する良いきっかけになると思います。
ちなみに無料セミナーは参加するだけで↓の書籍がもらえます。
関連記事:USCPAとBATICを比較!難易度・試験制度の違いからみる、あなたにオススメの資格は
BATICは転職後の実務にめちゃくちゃ役立った

さいごに、BATICの内容は国際会計の実務に確実に役立ちます!
これは間違いありません。
僕は転職後、これまでやったことのない海外子会社の連結決算報告の取りまとめや、海外支店の監査・納税対応などを経験しましたが、簿記2級だけの知識では到底対応できるものではなく、BATICで勉強した知識がダイレクトに役に立ちまくりました。
もしBATICの知識がなかったらと思うと結構ゾッとします。
何かの業務を英語でやるには当然ですがその分野に特有の英語表現を知っている必要があります。
その意味でBATICでSubject2までやっていれば、会計実務の英語は一通り網羅でき、英文の監査済み報告書なども問題無く読めるようになります。
自分と同じように未経験からグローバル経理職への転職を狙っている人には、BATICは絶対オススメします。
以上、BATICが転職にどう役立ったかというお話でした。みなさんのキャリアアップを願っています。
というわけで、国際経理の中の人(@baticwords_bot)でした。それでは〜。