BATICテキスト「ゼロからはじめる英文会計入門」の著者、建宮先生に聞いてきた!何のために資格とるの?→お金儲けでしょ!

  • 資格を取ってキャリアアップしたい
  • 英語プラスアルファのスキルを身に付けたい
  • 簿記を取ったけど、さらにレベルアップしたい


こんな風に考えている人たちに、ぜひとも読んでいただきたいです!

こんにちは。
キャリまが管理人のヘルペスもち@国際経理の中の人です。

このブログでは、英語や会計といったスキルを軸にしたキャリアアップの方法について紹介しています。

世界の共通言語である英語、そしてビジネスの共通言語である会計。
この2つをマスターする事は、キャリアアップを目指すにあたり、とても大きな武器となります。

そんな英文会計を勉強しようとしている人向けに、日本ではBATIC(国際会計検定)という検定試験が、東京商工会議所によって主催されています。

その数少ない対策テキストとして出版されているのが「ゼロからはじめる英文会計入門」です。

「ゼロからはじめる英文会計入門」は簿記の知識がゼロの人でも、英語で会計を学べる内容となっており、BATIC対策の定番テキストとして位置づけられています。

今回はそんな英文会計の入門書「ゼロからはじめる英文会計入門」の著者である、建宮努(たてみやつとむ)先生

  • 英文会計のテキストを出版した経緯
  • キャリア形成における英文会計を学ぶ意義
  • 資格の効果的な勉強法
  • 資格はお金になるのか?

などについてインタビューしてみました。

建宮 努(たてみやつとむ)プロフィール



博士(総合社会文化)、修士(国際情報)中小企業診断士。

現在は第一工業大学准教授(経営学)。


建宮先生は中小企業診断士でもあり、かつて会計予備校のプロアクティブでBATIC講座を担当していました。

僕はその当時、先生のBATIC講座を受講しており、後に国際経理の道に進むきっかけとなった恩師でもあります。

現在はプロアクティブを退職され、上野第一工業大学で准教授として学生に経営学を教えています。

英文会計を志す人に限らず、キャリアアップを考えている人はぜひ読んでみてください。



スポンサーリンク

そもそもBATIC、英文会計のテキストを出版しようと思ったきっかけは?

※以下

建宮先生

で進行します。




先生こんにちは

お久しぶりです笑

今日はよろしくお願いします。

はい

よろしくお願いします


※先生の専門は経営学です

…その前に、ちょっといいですか?

ここ、先生の研究室ですよね?なんでこんな電子ドラムや電子ピアノ、それにギターが何本もあるんですか?
これは「装置」ですよ



今みてる学生は95%が外国人留学生だから



ほら、音楽は世界共通だからね



世界中の学生たちとスムーズに打ち解けるための装置なんです
は、はぁ…(いきなり怪しい方向に)

そ、それでは先生のキャラがなんとなく読者の皆さんにも伝わったところで、さっそく本題に移りたいと思います!
はい

いいですよ

こちらの「ゼロからはじめる英文会計入門」は、初版は2006年ということですが、そもそもこのテキストを出そうと思ったきっかけを教えていただけますか?



はい

実は修士課程のとき、こういうテーマを研究しましてね


「日米大学会計教育の違いと指導教材に関する一考察」

この研究で何がわかったかというと、「日本の会計の本がつまらん!」ということなんですよ



へぇ、こんな研究をされてたんですね
この中で「なんでアメリカの会計の専門書はカラーなんだろう」とか、いろいろ比較研究したんですよ



1つわかったことは、アメリカの会計の教科書はちゃんと「売れるように、使ってもらえるように」作られていたということ



ちゃんと「教えよう、わからせよう」と思ってカリキュラムを組んでいたんですよ
なるほど
でも、アメリカも最初からそうだったわけじゃなくて、もともとは日本と同じように仕訳から教えるような細かいアプローチだった



それで何が問題だったかというと、細かい仕訳はできるけど、木を見て森を見ない人間ができてしまった
なるほど

わかる気がします
「これが果たして世の中の役に立っているんだろうか」ということで、当時のアメリカの会計士協会と大学と産業界が一緒になって会計教育の変革をしたんですよ
変革
要は「自分でビジネスを組み立てられる人間を育てよう」ということです



普通は簿記って仕訳から始まって、その先に財務分析でしょ?

それをにしたわけ



最初の段階で財務分析をやって、図解を多用したりして原価計算なんかもやるんだけど

たとえばプラモデルを例に取り上げて「この部品、いくらで作れますかね」みたいなことをディスカッションから導いていこうということをやった



それをイリノイ大学が中心になって研究して、アメリカ全土に広げていったわけ
なるほど〜

私が中小企業診断士を取った当時、仕訳って出来なかったんですよ実は

診断士の「財務・会計」って、財務分析の内容でしょ要は



だから仕訳は後から学んだんですよ

ということでそれを参考にして、こういう構成になっているんです
確かにこのテキストって、いきなりバランスシートの分析から入ってますもんね

僕は簿記2級をとった直後でしたが、けっこう新鮮だった記憶があります

そう、財務会計の本にしては珍しい



でもそれはアメリカがちゃんとお金と時間をかけて実証した結果なんですよ

当時、日本で誰も取り入れてなかったんで、自分でやっちゃったわけです
他にも何か工夫された点ってあるんですか?
日本とアメリカのテキストを比較していくと、

だいたいアメリカのテキストには絵がいっぱいあって、先生がいて、対話形式が入ってたりする



ちゃんとそれにも理由があるわけです



そうでないと人間の脳に入っていかないと、ちゃんと研究されているのです

みんなこの本を見た瞬間に漫画がいっぱい入ってて面白い本に見えると思うんですけど、そういう前提で作ったんですよ笑
この犬キャラですよね笑


※「ゼロからはじめる英文会計入門」は謎の犬キャラ「まりも先生」が講義するという形式

この本のターゲットはもともと「英語は好きだけど簿記知識はゼロ」の人か、どっちもゼロの人なので


ということは面白くなきゃいけないだろうということで犬キャラを考えたわけ


でも、この犬キャラをここに載っけるためにどれだけ中央経済社と戦ったか笑

中央経済社の本ってのは、普通こういうのなわけでしょ?


こういうの

そこに犬キャラ??みたいな笑


犬キャラ(※先生自筆)

それでもう大反対

だれもそんなことしてないから

そりゃそうですよね笑
あとは決算処理の仕訳のながれとか、こういう風に紙芝居みたいに順を追って全部書いてある本も当時なかったんですよね



というのは、本を書く人はもともと仕訳がわかってるから



でも素人にはこうしなきゃわかんないでしょ、と



そもそも自分もよくわかんなかったから笑



自分が勉強しながらノートに流れをまとめてたものを全部のせました



これも出版社は反対してて、押し切ったんですよ
やっぱり他の会計書はこういうの省いてたんですか?
省いてた

不親切でしたね



理由としては書いてるのが学者なので、私も今は学者ですけど

ハッキリ言って学者のほとんどは難しく書きたいんですよ



「売ろう」という気が無い



当時はそういう本しかなかったのでそれでも売れてたけど、もっと面白おかしいやり方もあるということを示そうと思いました
なるほど

徹底的に読者目線にこだわって、綿密なマーケティングのもとに書かれたのがこのテキストというわけですね
うん

あとは、さっきも言ったけど「簿記経験ゼロ」の人がターゲットでしたね、それも女性



というのは、自分のスキルアップのためにお金払うのは圧倒的に女性なんですよ、高額のものを払うのは



安いのは男も払うんですけどね、高いのは払わないんですよ

なんでかというと奥さんが許さないから笑

「そんなもんお金になるの??」と



女性は自分で決めちゃうから

だからもうハッキリと女性目線でウケる本を書きましたね



だって女性ばっかだったでしょ?予備校の生徒も




キャリアアップにおいて、英文会計を学ぶ意義って?

確かに、一般的に女性の方が「手に職」志向は強いですよね

やっぱりキャリア形成において英文会計を学ぶ意義は大きいと思いますか?
大きい

ジャンプアップできるんですよ



今年、日経さん主催の無料セミナーをやって、何人か昔の生徒さんが来てくれたんですよ



みんな誰でも知ってるような外資の名刺持ってきて

「イギリス支社にいます」とか「M&A担当してます」とか



教えてる当時、みんな派遣社員とかだったんですよ?簿記ゼロの
それだけジャンプアップできると

できるできる



やっぱり英語と会計は世界の共通言語だから




資格試験の効果的な勉強方法とは?

なるほど〜

それでは次に、このテキストを使った効果的な勉強方法などを教えていただけますか?
BATICに限らず全ての試験に言えることですが



「試験に受かるつもり」であれば、まず問題集をやること



問題集ってのは出るとこを中心に書かれているわけですので、出るとこを中心にやってくださいということです



だいたいみんな逆をやっている

うんうん

まずこうやってテキスト読むでしょ



そんで「はは〜なるほど」とわかった気になる



で1点もとれない!

なるほど
「面白い」とか「興味がある」とか、そういう勉強と試験の勉強は全く違うということです



試験の鉄則というのは「試験に受かったら合格」ということです



試験の問題さえ解ければ、テキストの内容の8割が理解できていなくても合格するのが資格試験



だからまず最新の過去問を入手して2、3回分を時間通りに解く



とうぜん全然わかんない

全然わかんないけどたまにわかる

たまにわかったとこをみんなやるでしょ?これも時間の無駄



優先順位としては、配点が高くて簡単な論点→配点が高くて難しい論点の順番



ってやってるとだいたい合格点になるはずなんですよ

それをひたすらやる



それで時間が余ったら出る頻度のすこし低い論点、それでも時間が余ったら全然出ない論点を骨休めにやればいいです

実際の問題から逆算するというのは試験勉強の鉄則ですよね


なおBATICの過去問はTAC出版から出ている問題集がおススメです。
巻末に過去5回分の出題論点が一覧表で整理されており、出るとこ、出ないとこが一目瞭然です↓
f:id:herpes_carrier:20181212222943j:plain:w480




資格を取るにあたり「独学か予備校か」問題について

次に予備校か独学か、という点についてはどう思われますか?
これはタイプによると思います。



予備校に通った方が勉強できるタイプの人もいるじゃないですか

そういう人は行ったらいいと思います



これまで色々な資格試験の受験対策を手がけてきましたが、あらゆる資格試験で落ちる人と受かる人の違いは「継続できるかどうか」なんですよ、簡単に言うと



「ここまでやれば絶対に受かる」という最低限の合格範囲までやれるかどうか

能力の違いってあんまり無いですよ

確かにそうかもしれません

ただ予備校の授業受けてる時間だけで受かると思ったら大間違いなので笑

予備校というのはモチベーションアップのために行っているということです

そうですね

先生の授業は、試験とは関係ない「人生に役立つ小ネタ」のコーナーが面白かったです

当時は毎週通うのが楽しみだった記憶があります

私が思うに、先生というのはアクター、つまり役者なんですよ

勉強という辛いものを緩和しつつ、やる気にさせるための装置であって、ということは授業は劇だから



劇である以上、面白くなければいけない笑



人間が興味を持つのは、自分が明日得をすることとか、あとは恋愛の話とか、直接的に五感に触るものしか覚えられないんですよ

そうでもしないと大人は寝ちゃうんですよ笑

そういう先生に出会えることは予備校の大きなメリットかも知れません

そう



あとは人脈作りですよ

仕事はまさに人脈だから



もしそこにどこかの会社の経理部長とかが来てたら、仲良くなって採用してもらえるかも知れない

そういうハプニングって本当にありますからね


BATIC対策講座を開講している予備校、大原とTACについては↓の記事で詳しく比較していますので、詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。




ぶっちゃけ資格ってお金になるの?

あれ、資格ってお金になるのか?みたいな話もするんだっけ?

ぜひお願いします!

資格はね、お金にしようと思って勉強しないと、お金になんないですね



教えてお金を取るのか、資格を武器に転職するのか

色々使い道があるじゃないですか



勉強をはじめる瞬間からそれを意識しないとお金にならないですよ

なるほど

目的から逆算してってことですね

そう

で、何が一番問題かというと、人と繋がるのに時間がかかるわけですよ

人と繋がる?

例えば、資格とって転職しようと思ったら、勉強したその瞬間から転職先を探すべき



で、勉強しながら「いま勉強中です」って言いながら転職活動するから早くマッチングするわけ



でもこれ、誰にも言わないで合格するまで待ってたらそれで1年か2年遅れるじゃないですか

そんなパーフェクトなこと誰も求めてないので、先に人と繋がんなきゃいけないんですよ

なるほど

日本人の真面目な人の悪い癖として、パーフェクトにしようとするでしょ?



ならないから!



年齢も上がっちゃうから

確かに僕も、経理経験は足りないと言われてましたけど、じっさい転職活動してみたらできましたからね

最低3年とか、別にそんな事ないんですよね

ないない


ちなみに僕は本格的に転職活動を始める1年以上前から転職エージェントに通っていました。
その辺のことは↓の記事に詳しく書いておりますので、興味のある人はご参照ください。


実務としてやることと、勉強ってのは絶対ズレてるから



先にその仕事を手に入れてから勉強した方が、半分の時間で簡単にすぐお金になるんですよね
おっしゃる通りですね

やはり何でも行動することが大事ですね

それは先生の授業でも教わった気がします

言った通りだったでしょ?笑



私はやったことない事は言わないんですよ



ぜんぶ私の生徒たちの人体実験により立証済みなわけ笑




BATICや英文会計資格を目指す人たちにメッセージを

それでは最後に、これからBATICや英文会計の勉強を目指す人たちにメッセージをお願いします

まあ、儲けてもらいたいですね



簡単に言うと

何のために勉強してんのかわかんない人多いけど、だってお金儲けでしょ?結局は



教える側としても結果が出るように勉強してほしいわけで、結果が出てるからこうやってまた会って楽しいでしょ?



これもし勉強して資格取ったけど何もなかったら会いに来ないでしょ?笑
間違いないですね笑
だからみんなに結果を出して欲しいと思うわけですよ



でも、大人がお金と時間かけて勉強して、うまく行く人と行かない人がいる



この差は何だ?と大変疑問だったんですが、私の結論は「会社を愛してない人の方がうまくいく」です

身も蓋もない笑

会社を愛している人は会社の中だけでいっぱいいっぱいなんですよ

そういう人は「会社のこと」ばかり勉強してるから使い物にならないわけ、外に出たら



会社を愛してない人は、会社なんて関係ないから常に「最先端のこと」を勉強するわけ

だからいつでも最先端の人の方が上なんですよ

なるほど

あとはいっぺん勉強したらしばらく勉強しないでいいものを勉強することです

普遍的なものですか?

だから私は会計大好き笑



だって10年以上前に書いた本、いまだに売れてるでしょ笑

もちろん細かい改訂はあるけど、会計ルールの根底は変わらないから

ですね

勉強は投資だから



投資したお金、いつ回収するの?ということですよ



自分を”経営体”として考えれば、いっかい投資したらプロフィットが生まれて回収するまでに時間が必要なわけ

だから変わり切っちゃってもうあんまり変化しないものを勉強するのが正しい

そういう意味では英語と会計はかなり投資効率が高いと言えますね

いや〜非常に良いお話を聞かせていただきました

建宮先生、今日は本当にありがとうございました!

こちらこそありがとうございました



また機会があったら一緒にお仕事しましょう!




あとがき

建宮先生、今回はお忙しい中、本当にありがとうございました。

勉強って、それ自体が目的の場合もあるけど、資格試験の場合は多くの人がそうではないと思います。

勉強中から行動することが大切!肝に銘じたいと思います。

また、やはり英文会計は大きなキャリアアップにつながるスキルのようです。
この先キャリアアップしたいと思っている人は、ぜひチャレンジしてみて下さい!

BATIC(国際会計検定)には、

  • 簿記3級レベルのSubject 1
  • 簿記1級レベルのSubject 2


があり、Sub1は簿記経験がなくても始められます。

建宮先生のBATIC対策テキストと問題集はこちら↓

過去問はTACの問題集がおススメです!↓


なお英文会計が学べる資格にはBATICの他に、米国の公認会計士資格である「USCPA」があります。
両者についてもっとよく知りたい人はこちらの記事を参考にしてみてください↓


以上、みなさんの参考になれば嬉しいです!

それでは〜。



タイトルとURLをコピーしました