こんにちは。国際経理の中の人(@baticwords_bot)です。
僕は30歳を過ぎてから、英語での実務は未経験の状態で英語を使う職場に転職しました。
いざ入社する前は
みんなペラペラなんだろうなぁ・・・やべーやべー・・・
なんて思ってビクビクしていたのを覚えています。
しかし、実際「英語を使う職場」に飛び込んでみると、全然そんなことはありませんでした。
カタカナ英語で話してる人も結構いるし、ペラペラという人の方が少なかったのです。
というわけで、これから英語を使った職場への転職を目指す人のために、実際「英語を使う職場」ってどのくらいの英語力の人がいるのか、自分の会社にいる人たちを見回してみて、英語力をマッピングしてみました。
「英語を活かした仕事」をしている人たちの英語力をマッピングしてみた
これが僕の周りにいつ人の英語力をマッピングしてみた図です。あくまで大雑把な目安ですので、これに当てはまらない人も当然います。
縦軸は語彙力・表現力のレベルを表しています。上に行くほど語彙力や表現力が豊富で、洗練された会話ができます。
横軸には英語の発音・流暢さを表しています。右に行くほど流暢で、ネイティブやノンネイティブの外国人と自然な会話ができます。
前提として、「仕事にならないレベル」の英語力の人はいません。流暢さや語彙力といっても、最低限仕事上でのコミュニケーションはこなせるレベルでの話ですので、ご注意ください。
以下に各レベルの説明をしていきます。
A、帰国子女かつ海外大学卒orMBAホルダー
Aの層はかなり限られた人材です。
「生まれながらのエリート」といった感じで、数で言うと一番少ないです。
語彙のチョイス、流暢さともにネイティブレベルです。
B、帰国子女だが高卒以下で帰国した人たち
次にBの人たち。
この人たちは帰国子女で英語はかなり流暢ですが、高卒以下で帰国しているため、語彙のレベルはそこまで高くありません。
意外とTOEICスコアも低かったりします。
もちろん高卒以下で帰国しても、英語学習を継続して高度な語彙力を身に付けている人も大勢いますが、ここでは目安としてあえてここにマッピングしました。
C、純ジャパヤング
つづいてC。純ジャパのヤング層です。
ちなみに数的にはC、Dが一番多いイメージですね。
Cの人たちは海外経験はあっても2年以下とかで、ほぼ日本だけで自力で英語を身につけた人たちです。
TOEICの勉強や、その他の法務や会計などの自分の専門分野やなどを通してビジネスに必要な語彙力も身につけています。
しかしほぼ日本で生活してきたためAの人たちの語彙力とは圧倒的な差があります。
またCの人たちは発音に気を使い、ネイティブを意識した発音をするよう努力しています。
ちなみに僕自身はCにマッピングされると考えています。
D、純ジャパオジサン
最後にD。
この人たちは語彙力はCの人と変わりません。
Cと大きく違う点は、なぜか発音に全く無頓着で完全なカタカナ英語を話す点です。
ちなみにカタカナ英語は「カタコト」とは違います。カタカナ英語であっても淀みなく流暢に話します。
カタカナ英語なのに、なぜか通じている(仕事になっている)。僕からすると不思議な人たちなのですが、経験上アジア人のノンネイティブとはコミュニケーションを取れていても、ネイティブからは理解されないのではないか、と思っています。
批判を覚悟で「オジサン」と書いてしまいましたが、文字通り40代以上の男性が多いのです。
それぞれの英語力で出来る仕事の幅
さて、英語力を基準にマッピングしてみましたが、それぞれの英語力によって出来る仕事について考察してみます。
まず、Aの人たちですが、この人たちは別格です。
そのため、「日本人ではこの人たちにしか出来ない仕事」というものが存在します。
たとえばM&Aなどシビアな交渉ごとはこのエリアの人たちは非常に重要な役割を担います。
また外国人との関係構築もこのエリアの人にはかないません。
相手が外国人の場合、自分のボスを飛び越えて相手のボスと親しくなってしまい、自分が交渉ごとや関係構築のキーパーソンになってしまいます。
次にBの人たち。
彼らは語彙力が限定的なため、自然な日常会話はできても、ビジネスにおいてできる仕事の幅は限られています。
電話対応や外国人との事務的なメール等はできても、専門的な分野の仕事は出来ません。
しかし、この人たちは英語の素養は純ジャパ(C、Dの人たち)よりも遥かに上ですから、語彙力を身に付けることで純ジャパの人よりも容易にAのエリアに移行する可能性を秘めています。
流暢さを身に付けるよりも語彙力を身に付ける方が圧倒的に楽ですからね。
つづいてC、Dの人たちは、流暢さではBに劣りますが、専門的な語彙を身につけているため、Bよりもできる仕事の幅・レベルは遥かに高いです。
逆に言えばビジネスに限定した語彙しか持ち合わせていない人も多いです。
そのため、仕事を終えて飲み会の場ではBにお株を奪われる、なんてこともあります。
「英語ができる」と言ってもピンキリ。「仕事ができる」レベルで十分
このように「英語を活かした仕事」をしているといっても、その英語力や出来る仕事の内容はピンからキリまであるのです(前述しましたが「仕事にならないレベル」は除きます)。
僕も転職するまでは、「英語を使う職場だから、みんな英語ペラペラなんだろうな・・・」なんて思って、慌ててオンライン英会話に通ったりしました。
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しかし実際は全然そんなことはなかったのです!
別にペラペラである必要も、ネイティブレベルである必要もなく、単に「仕事ができるレベル」であればそれでいいのです。
仕事の内容は簡単な電話対応からM&A交渉まで多岐に渡りますから、その仕事に合わせたレベルの英語力があればそれでいいと言えます。
下手に怖がる必要なんて全くなく、飛び込んでみれば意外となんとかなるもんなんです。
まとめ:だからこそ学び続けることに意義がある
英語は「仕事ができるレベル」であればそれでいい、と書きました。
僕は今現在、国際経理担当として自分の担当範囲の仕事は英語でこなせています。
じゃあ今のレベルで満足して良いのでしょうか?
もちろんそんなことはないと思っています。
英語を日常的に使う職場で、毎日仕事ができていると、その英語力レベルで満足してしまいそうになります。
しかし、先ほども書きましたが、日本人ではAの人たちにしか出来ない仕事、というものがあります。
Aだけは特別なのです。
単純に英語力を伸ばすということにもまだまだ意味はあるのです。
さすがに純ジャパである自分がAの人たちのレベルになるには相当の時間と努力を要するものですが、それを目指す価値はあるのです。
今よりもさらに英語力を伸ばせば、さらに出来る仕事の幅は広がるからです。
というわけで、もっともっと勉強しようと思います!
それでは、国際経理の中の人(@baticwords_bot)でした〜。