経理の派遣社員から正社員になった体験談|上場企業経理課長Kさんの話

経理の派遣

こんにちは。国際経理の中の人(@baticwords_bot)です。

僕は新卒で入った会社で営業から経理に転向し、その後転職して、今では大手の日系企業で経理職として働いています。

このブログでは経理の仕事に興味がある人や、転職で年収をアップさせたい人に向けて僕の体験をもとに情報を発信していますが、読者の方々の中には、経理の派遣の仕事に興味がある人もいるのではないかと思いました。

そこで今回は、僕の知り合いで、経理の派遣から始まり、30代前半で東証一部上場企業の経理課長にまでなった女性の話をしたいと思います。

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経理の派遣社員から正社員になったKさんとの出会い

このブログではたびたび書いているのですが、僕は新卒で配属された営業から、20代後半で経理に異動しました。

そこでKさんと出会いました。

【Kさんのプロフィール】

  • 出身地:大阪
  • 趣味:カラオケ
  • 十八番:「Rusty Nail」(X JAPAN)

Kさんは僕と同い年だったのですが、そのとき既に経理経験10年のベテランでした。

というのも、そもそもKさんは大原簿記専門学校を卒業して社会人になったので、僕よりも社会人経験が長かったのです。

大原簿記専門学校を卒業して、大阪で経理の派遣社員に

Kさんは大阪出身で、地元の大原を卒業して大阪の中小企業で派遣社員としてキャリアをスタートさせました。

音楽CDとエロビデ扱ってる商社やってんで

大原出身ということで、経理の基本は身についているという前提で、即戦力としての採用でした。

そこで経理として実直に仕事に取り組み、着々と信頼を勝ち取っていったKさんのキャリアに、一度目の転機が訪れます。

派遣から正社員にステップアップ

着実な仕事ぶりで社長からの信頼を勝ち取っていったKさんは、ある年、派遣社員から正社員として登用されることになったのです。

派遣社員から正社員になって年収も100万円以上アップしたそうです。当然ですよね。

ちなみに、派遣から正社員に登用された一番のポイントは

「人間関係」と、「運」やな

だそうです。

もともと飲み会等も好きだったKさんは、地道な社内営業で社員にも知り合いを多く作り、経理部の部長にもとても気に入られていたそうです(本人談)。

やはり採用は人間対人間。

能力も大事ですが、人間関係が合う・合わないも、採用の合否を分ける重要なファクターとなります。

また経理は、一般的な事務職と比べ、比較的替えの効かない仕事でもあります。

もし欠員が出たり、増員要請があったとき、まったく素性の知れない人を中途採用するよりも、能力・人柄ともによく分かっている派遣社員を正社員採用したほうが、会社としてもリスクが少ないというわけです。

関連記事:経理で派遣をやるメリット|その道10年の派遣さんに聞いた話

会社が東京の上場企業に吸収合併される

というわけで派遣社員から正社員に登用されたKさんに、間もなく2度目の転機が訪れます。

務めていた大阪の会社が、東京の一部上場企業(当時僕が働いていた会社)に吸収合併されたのです。

これにて、「中小企業の派遣社員」から一気に「一部上場企業の経理社員」にランクアップ!

合併自体は全くの偶然ですが、もといた会社の経理部員の多くが整理解雇される中、Kさんは会社からの信頼も厚く、合併先の会社の経理にそのままスライドとなったのでした。

まぁラッキーやったな

もともとの大阪の会社は割と古い体質の年齢層も高めの会社だったそうですが、合併先の会社は若手でも実力で管理職になれる、ボトムアップ型の会社でした。

東証一部上場企業の経理課長に

そこでKさんはついに30代前半で課長に抜擢されたのです。

その会社では30代前半で管理職というのは決して珍しいことではありませんでした。

しかし女性の管理職はやはり男性に比べると少なくなります。

もともと「中小企業の派遣社員」から始まり、最終的に「東証一部上場企業の経理課長」にまで上り詰めたのです。

まだまだ30代ですから、これからも更に出世していくことでしょう。

派遣から正社員への体験談|まとめ

というわけで今回は、「中小企業の派遣社員」から始まり、30代で「東証一部上場企業の経理課長」まで出世したKさんのお話について書いてきました。

派遣から正社員という道はなかなか険しいですが、経理という仕事は専門性が活きる仕事ですから、他の事務職よりも可能性が高いと言えます。

替えが効かないからです。

Kさんの場合、仕事の能力に加え、地道な人間関係、そして運の要素もあり、目覚ましい出世を遂げることができました。

最後にKさんが言っていた言葉で、印象的だったことを紹介しておきます。

私、派遣やったけど、しょうじき正社員の人たちと比べてそんな能力の差があると思われへんかったねんな。

せやから、派遣で満足できひんかったら、どんどんアピールするべきやねん。

これには僕も同意です。

年収や派遣・正社員の違い=能力の違いではないです。

結局、待遇や年収は、能力よりも置かれた境遇で決まります。

もし今よりももっと年収を上げたい、待遇をよくしたいと思っている人は、どんどん転職活動なり、正社員へのアピールなりといった行動をしていくべきだと思います。

この記事が皆さんの参考になれば嬉しいです。

それでは、国際経理の中の人(@baticwords_bot)でした。

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