「診断士の対策で財務・会計を勉強してるけど、イマイチよくわからん!」
「会計の勉強をしているけど、ムズカしい論点でいちいち立ち止まる…」←そんな人にオススメです。
こんにちは、キャリまが管理人の国際経理の中の人です。
簿記や中小企業診断士、USCPAなどでは難しい会計やファイナンスの論点を問われますよね。
それらは多くの人にとって馴染みが薄いため、いきなり試験対策のテキストを読み進めようとすると、そもそも意味がわからなくてつまづいてしまいがちです。
そんな時は、一見遠回りに思えますが、やみくもにテキストと向き合うよりも一旦テキストから離れてそれらの論点をわかりやすく解説した「入門書」に目を通すのが効果的です。
試験対策のテキストは試験問題への対策がベースになっているため、実務や実生活に即した内容になっておらず、イメージがしづらいのです。
その点、入門書は試験とは離れて実生活での場面を想定して書かれていますので、試験勉強の前にざっくりとしたイメージを掴むのにとても効果的です。
なお、ここで紹介する論点は
- 簿記全般
- 英文会計
- 税効果会計
- デリバティブ
- DCF法・CAPM・WACCなどの企業価値評価
の5つです。
財務・会計の難しい論点をわかりやすく解説した入門書5選
簿記未経験者向け
まずは会計初学者、簿記の知識が全く無い人向けです。
複式簿記って、そもそもの考え方が特殊なので、最初はすんなり理解するのが難しいですよね。
この本は借方・貸方、資産・負債・純資産の考え方をそれぞれ火や水などの自然要素に例え、複式簿記の仕組みをわかりやすく説明しています。
簿記のテキストを始めてみて「ウッ!わかりにくい…」と思った人は一度読んでみると良いかもしれません。
テキストを最初から順番にやるよりも、簡単な入門書を一冊ザッと読んでからの方が全体の理解がより深まるのでオススメです。
英文会計全般の入門書
お次はUSCPAやBATICなど、英文会計の勉強の前に読んでおくと良い本です。
個人的には、日本の会計用語は英語の勘定科目を無理やり直訳したような用語が多いので、最初から英語で学んだ方が用語のニュアンスが解りやすい気がします。
こちらも、勉強を始める前に英語の会計用語をザッとひと掴みするのにオススメです。
関連記事:BATICとUSCPAを比較!試験制度・難易度からみた、あなたにオススメの資格とは
税効果会計をわかりやすく説明した本
会計資格の論点で僕が個人的に難解だと思ったものの1つ目が税効果会計です。
簿記ではもともと一級の範囲でしたが、最近の改定で二級でもこれが出題されるようになったため、難易度が上がりました。
税効果会計とは、ざっくり言うと
税金の計算上、一時的にコストとして認められなかった費用を、将来的に費用として認められるまで正しく会計に反映させるための処理
です。
知らない人にはナンノコッチャだと思います笑。
が、現在進行形で簿記やUSCPAなどの勉強をしていて、いまいちピンとこないという人には一読をオススメします。
実務ベースで書かれていますので、もちろん実務の準備にも役立ちます。
僕も、試験では頭で理解してなんとか乗り切りましたが、実務でやるようになってたまらずこの本を買いました。
デリバティブをわかりやすく説明した本
個人的に難しいと思う論点その2はデリバティブですね。
デリバティブとは金融派生商品のことで、オプションとかスワップとか出てくるアレです。
実務ではほとんど使わないという人も多いと思います。
試験でも、出題されても1問とかだと思いますが、あまりにも馴染みが無いだけに捨て問にしている人も多いと思います。
この本はマンガと平易な文章で、難解な金融工学の理論をとても解りやすく説明してくれています。
試験対策だけでなく、教養・基礎知識としてもオススメの一冊です。
企業価値評価・DCF法・CAPM・WACCをわかりやすく説明した本
最後に紹介するのは、ファイナンスに携わるようになった人のみならず、すべての人にオススメする名著です。
中小企業診断士の財務・会計では、企業価値評価や投資意思決定が問われますが、簿記の学習経験が無いとなかなか理解しづらい部分があります。
この本ではCAPM理論やWACCの考え方なども、平易な文章で丁寧にわかりやすく説明してくれています。
投資案件の価値を評価するうえでの時間価値や期待値の考え方は、仕事のみならず、人生における意思決定において非常に役立つので、誰もが読んでおいて損はありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここで紹介した本は試験対策はもちろん、財務・会計の基礎知識を身につけるのに最適な本ばかりですので、教養としてもぜひ一読をオススメします。
それでは。