今の会社給料安いし転職したいけど、やっぱり1年や2年の経理経験じゃむりかな〜
そう思っている人のために、経理経験2年で年収200万アップの転職に成功した経験談を書きたいと思います。
こんにちは。国際経理の中の人(@baticwords_bot)です。
僕は、新卒で営業に配属され、その後経理に異動し、実質経験2年のときに日系のグローバル企業に転職して今に至ります。
それまでやりたかった英語を活かした仕事もできるようになり、年収も200万円ほど上がったので、この転職は成功だったと思っています。
関連記事:経理で転職して気づいたら年収が200万アップしてた話。と、その理由について
経理で転職を目指している人の中には、
転職したいけど、自分くらいの経験年数では無理なんじゃ・・・
と思っている人も多いと思います。
僕も転職する前はそう思っていました。
しかし実際には経理に異動してわずか1年半で本格的な転職活動を開始し、転職した時点で実質経験2年でした。
この経験を通して、今回は「経理の転職に必要な経験年数」について書いてみたいと思います。
経理転職に必要な経験年数はどのくらい?
ぶっちゃけ経理の転職に必要な経験年数ってどのくらいなのでしょうか?
これは正直に行ってしまえば、「年齢と経験業務による」というのが僕の答えです。
月並みな答えになってしまうかも知れませんが、転職活動や、エージェントとの面談を通した実感です。
もし20代であれば、最低1年、もしくは未経験であっても転職可能だと思います。
これは日系の場合限定ですが、企業はやはり年齢を重視します。
特に日系企業は「長く働いて欲しい」という意識がまだまだ強いですから、若ければ若いほど有利になる面はあります。
経験の浅さはその後の教育で補えば良い、という考え方ですね。
もちろん経験が乏しい場合は、簿記やUSCPAなどの資格で武装するのも有効です。
関連記事:USCPAとBATICを比較!難易度・試験制度の違いからみる、あなたにオススメの資格は
ただし、資格はとるのに時間がかかります。簿記2級でも最近では1年、USCPAは最低でも2年近くはかかるでしょう。
その間に年齢も上がりますし、景気も変動してしまいます。
後ほど詳しく書きますが、「資格に受かってから転職しよう」という考えは、間違いですので注意してください。
関連記事:経理の転職、資格なしでもできるの?→資格なしでもすぐに動くべき
いっぽう、経験年数2年で転職した自分はというと、その時点で30代前半でした。
自分の場合は年齢はそこまで若くありませんでしたね。
でも、じつは前職でいきなり子会社1社の主計から税務申告を一通り任されたという経験があったのです。
経理の業務は、細々としたプロセスの積み重ねですから、それを一通り経験しているということには大きなメリットがあります。
それによって僕は、2年という短い期間ながら、採用しても問題ない知識と経験を持っていると判断されたと考えています。
このように、経験年数は「年齢と経験業務による」というのが、僕の意見です。
しかし!
本当のところを言うと僕は、経験年数なんてほとんど関係ないと思っています。
同じ経験年数でも学べることは人によって違う|その他の要素で逆転も可能!
僕がなぜ経験年数なんて関係ないと思っているのか。
それは、同じ「年数」で学べることは人によって違うからです。
さきほどの「経験業務」の話にも近いですが、同じ1年という期間でも、毎日伝票のチェックだけしていた人と、四半期の連結決算をまとめていた人、各事業部の予実管理をしていた人では、身についている経験の内容が全く違いますよね?
もっと言えば、同じ業務を同じ期間経験していたとしても、ただ上から言われたことをこなす人と、自分なりに改善点などを考えながら取り組むひとでは、1年後に身についている内容は大きく違います。
さらに業務外での学習まで含めれば、同じ1年という期間でも、人によって身につけられる経験・能力は大幅にちがったものになるのです。
自分の話をすると、僕は今の会社に転職する際、実は対立候補が1人いたということを後から知らされました。
その人は経理経験は10年近く。明らかに僕より経験豊富でした。
しかし、僕の場合は当時、国際会計検定の他、TOEICのハイスコアを取得しており、「英語力」という武器がありました。
それで「経理経験は最低限レベルだが、英語力が今後の業務に役立つ」と判断され、経験年数の大幅なハンデを逆転して、採用に至ったのです。
このように経験年数なんてものは単なる数字にすぎないのです。
本当に評価されるのはその人の実力であり、中身です。
書類で落とされない限り、面接で自分の経験の中身をアピールすることができれば、経験「年数」などと言うものは大した問題ではないと言うことがわかるでしょう。
ここまで、経理転職において「経験年数」がいかに絶対的な指標となりえないか、について書いてきました。
言ってしまえば、転職において本当に重要なのは、経験年数や個人のスキル・資格といった、「ミクロの要素」ではなく、もっと「マクロの要素」のほうがずっと重要なのです。
経験年数は絶対ではない。それより重要なのは・・・
では転職おいて重要な「マクロの要素」とは一体なんなんでしょうか?
それはズバリ「市場の景気」です。
転職、というか、企業の採用活動においては、景気動向だったり、企業の欠員状況というような、「こちらではコントロールできない要素」の方が、ずっと大きな要素となるのです。
これらの要素は、個人ではどうしようもありませんよね。
今、狙っている業界や転職市場全体の景気が良いのか悪いのか。
目当ての企業の人事に欠員が出ているかどうか。
そんなこと、いくら考えても知りようがありませんよね?
これらを知っているのは、当事者の企業と、転職エージェントだけです。
ですから「転職したい!」と思ったら、経験年数や年齢がどうだとか、資格がどうだとか悩む前に、まず、最初に転職エージェントに相談するのが第一歩なのです。
経験年数を積んでいる間に、資格の合格を待っている間に、景気は変動してしまいます。
もしかしたら今、転職市場は好景気で絶好のチャンスかもしれません。
でも資格に合格した1年後にはリーマンショックのような大きな不況が起きているかもしれません。
そうなったら、あなたが資格をもっているかどうかなんていう事とは関係なく、企業はまた景気が回復するまで採用をストップするでしょう。
まずは正しく現状を把握しましょう。
現状がわからないことには、転職するためにいつまでに何をすべきか、は判断しようがありません。
現状を正しく把握するには、転職市場を知り尽くしている転職エージェントに相談するのが一番の近道です。
なお経理の転職には僕は「MS-Japan」をオススメします。
MS-Japanは経理・法務・人事など管理系職種専門の転職エージェントで、僕も実際に利用しましたが、非常に深い知識と、高いレベルのカウンセリングが受けられたと感じました。
一般的な転職エージェントは、転職サポートを申し込んだら、転職に成功するか諦めるかして、サポートに「終わり」があるのが普通です。
MS-Japanがユニークなのは、サポートにそうした「終わり」がなく、登録さえしておけば、実際に転職するしないに関係なく、マッチしそうな求人を何年でも紹介し続けてくれる「求職登録システム」を採用している点です。
僕が実際にMS-Japanを利用したレビューはこちらの記事をご覧ください。
関連記事:MS-Japanの評判と実際|現役経理社員が使ってみた感想、メリット・デメリットをリアルに語ります!
また、自分の経理人材としての年収を適性に診断してくれる「年収診断」も、現状把握のためにかなり参考になりますので、ぜひ試してみることをオススメします。
関連記事:経理のあなたの適正年収がわかる!1分で出来る超リアルな「年収診断」がオススメ
まとめ|経理転職において経験年数は、あくまで参考に
これまで書いてきた通り、転職においては経験年数なんていうものは小さな要素に過ぎません。
繰り返しになりますが、それよりも大事なのはあなたがこれまで何をやってきたかという中身です。
そしてもっと大事なのは、個人の力ではコントロールできない景気動向や企業の欠員状況といった、マクロ要因なのです。
そうしたマクロ要因を正確に把握して、適切な行動をとる事こそが、転職を成功させるカギになるのです。
この記事がみなさんの参考になれば嬉しいです。
それでは、国際経理の中の人(@baticwords_bot)でした。