- なんとなく周りに転職する人が増えてきた。自分も転職した方がいいのかな?
- 自分が転職すべきかどうかを客観的に判断したい!
↑こんな人のために書きます。
こんにちは。キャリまが管理人の国際経理の中の人です。
今の会社に転職してもう3年以上。そろそろ仕事にも会社にもマンネリを覚えてきて、チラホラと転職していく周囲の人の影響もあり、自分もそろそろ転職しよっかな〜、なんて覚え始めている今日この頃です。
しかし!
これは危険な兆候だと自分では思っています。
なんとなくマンネリで、周りの人を見て、というのは最も安易な転職理由ですよね。
言うまでもありませんが、仕事に求めるものや価値感は人の数だけ存在します。
外資系でバリバリ働くのが好きな人もいれば、公務員でまったり働きたいと言う人もいます。
それはどちらが良いということではなく、単純にもう「人それぞれ」なのです。
僕は、賃貸物件と同じで仕事についても「100点の会社なんてない」と思っています。
どんな仕事・会社も、良いところもあれば悪いところもあります。
それなのに、今の会社の悪いところばかりに目がいって、勢いで転職して後悔するなんて事はけっこう起こりがちだと思うのです。
また単なるイメージや知名度だけで転職先を選んで、実際とのギャップにやっぱり後悔する、なんてことも多いのではないでしょうか。
そういった、思い込みや安易な判断による後悔を防ぐために、会社選びをするうえでの基準を整理して、「自分は転職すべきなのかどうか」を判断できるよう基準を指標化してみました。
転職すべきかどうかを判断する|自分にとっての「良い会社」を見極める方法
というわけで今回は、自分が仕事・会社に求める要素を整理して、自分にとっての「良い会社」を見つけ出す方法を紹介してみたいと思います。
自分が仕事・会社に求める要素を6つ挙げる
まず、自分にとって会社選びに重要な要素を5〜6個挙げます。とくに個数にこだわりはありませんが、これが複数の会社を比較する上でのポイントとなりますので、自分にとって重要な要素は何かよく考えましょう。
僕の場合は以下の6つを挙げました。
さらに、この6つの要素について重要度を設定します。
他よりも重要なものは「1.2」、それ以外は「1」とします。
重要度が1.2の要素は、自分にとって特に重要な要素となりますので、加点が大きくなります。僕の場合は年収と労働時間が「1.2」としました。
ちなみに、この6つを選んだ理由を書いておきます↓
- 年収:家族を養っていかなきゃならないので、何よりも収入が第一です
- 労働時間:とは言えQOLも大事ですので、長時間労働でとにかく残業代で高収入みたいな仕事は嫌なのです・・
- 職種・キャリアパス:これも重要なのですが、年収の方が優先度は高いですね
- 安定性:やはりサラリーマンのメリットは安定性だと思っていますので。ただし、優先度はそこまで高くありません。
- 社風・働きやすさ:これは社内のルールだとか、業務ツールの使いやすさだとか、そういった働きやすさを意味しています。
- 勤務地:地味に重要なのがコレだと思っています。ただ在宅勤務が普及すればそこまで重要じゃなくなるかな、と思います。
自分にとって大事な要素を5段階で評価する
つづいて、先ほど挙げた6つの要素を、以下のような5段階で評価します↓
- 非常に満足:2
- 満足:1
- どちらでもない:0
- やや不満:-1
- 不満・要改善:-2
ここで注意すべき点は、5段階評価といっても「0〜5」とするのではなく、ちゃんとマイナス要素にはマイナスの加点をすると言うことです。
でないと、正しい採点・比較ができませんので。
自分にとっての重要な要素を採点してみた
さて、この指標をもって今の自分の会社を採点してみました。
採点結果はこんな感じです↓
まず年収ですが、今の年齢ならこんなもんかな、という感じです。 なので「1:満足」としました。
次に労働時間です。
現在の残業時間は月平均40時間ほどです。これを多いと思うか少ないと思うかはひとそれぞれですが、僕は多いと思っています。
というよりは、年収が残業代込みの数字であることに不満を感じています。だって、今の会社の中でもっと残業の少ない部署に異動になったら年収が下がるということですからね。
それってある意味リスキーだと思うので、総合年収はキープでも構わないので、残業代の比率を下げられるなら下げたいと思っています。
なので「−2:不満・要改善」です。
次に職種・キャリアパスです。
今の仕事には特段不満はありませんが、正直マンネリを感じるのと将来的には微妙に違う仕事がしたいと思っているので、軌道修正したいという気持ちがあります。
ただし、年収を下げてまで、とは思いません。
なので「0:どちらでもない」としました。
続いて安定性です。
これに関しては今の会社はかなり高い方だと思うので迷わず「2:非常に満足」です。
しかし、「終身雇用」という言葉が過去の遺物になりつつある今日このごろ。別にここまで安定している必要は無いかなというのが最近の感想です。
続いて社風・働きやすさについて。
今の会社は典型的なジャパニーズトラディショナルカンパニーの体をしていて、面倒な稟議や形式的な会議もまだまだたくさん残っている状況で、その点はかなり不満です。
しかし、いっぽうで有給は取りやすかったり、在宅勤務も可能なのでトータルで考えると「0:どちらでもない」にしました。
最後に勤務地です。
今の職場は通勤約1.5hと、それなりに時間はかかりますが、東京でありながら通勤ラッシュというほどの混雑もないため「1:満足」です。
各要素の配点に重要度「1〜1.2」をかけ、「加点後」の点数を計算します。その合計が今の会社の点数ということになります。
つまり、自分の今の会社の総合点は「1.8」ですね↓
さてこれで転職先の会社を決める時、今回と同じように採点してその会社が1.8を上回れば転職した方が良い、下回ればやめといたほうが良い、という判断ができるようになるわけです。
転職先の会社をどうやって評価するか
さて、ここまでで自分が会社に求める要素の基準を可視化して整理することが出来ました。
あとはこの基準に当てはめていろいろな会社を評価すれば、単純な知名度やイメージに惑わされることなく、冷静にその会社を判断することができます。
問題は、これら要素に対して正しく採点できるだけの情報が手に入るかどうかです。
今の自分の会社を評価することは簡単ですね。実際にそこで働いているわけですから。
しかしこれから転職しようとする会社はどうでしょうか。
実際に中に入って働いてみないと本当のことはわかりませんから、働いたことのない会社のことはネットの口コミなどの限られた情報から判断するしかありません。
それでも、情報の精度をより上げることは出来ます。
口コミよりも信頼できるのは転職エージェントですね。
口コミサイトは投稿者の固有の経験でしかありませんから、その人の与えられた職責や年収レンジなどが、自分にそのまま当てはまるとは限りません(社風などはある程度あてになるかもしれませんが)。
それに対して転職エージェントは企業から直接「こういう人が欲しい」という求人をもらっているわけです。
求人票には年収や業務内容などについて、かなり詳細な情報が書いてありますし、エージェントは実際に企業とやりとりしていますから、かなり信ぴょう性の高い情報が得られます。
そしてその多くは転職サイト上では非公開の求人です。
会社を評価するにはそうした詳細な求人情報くらいは無いと判断のしようがありません(何度も書きますが、イメージは禁物です)。
転職エージェントは相談だけ、求人を見たいだけという人に対しても快く対応してくれますので(それが彼らの売上につながるので)、少しでも転職を考えている人はいちど気軽に相談に行ってみることをオススメします。
ちなみに僕のオススメは、総合型大手の「リクルートエージェント」と、経理・法務・人事などの管理部門に特化した「MS-Japan
」です。
転職エージェントを利用する際はリクルートのような大手とMS-Japanのような特化型を併用するのが効率良い使い方です。
求人票とエージェントからの情報をもらえたら、この記事で紹介したやり方を使って、その会社が自分にとって合っているのかどうか、冷静に分析してみてくださいね。
それでは〜。