- 経理でこれから年収も上げていきたいけど、スキルアップするには何を勉強するのが良いんだろうか?
- 英語って、経理の転職や年収アップに役に立つのかな?
この記事ではこんな疑問に答えていきたいと思います。
こんにちは、国際経理の中の人(@baticwords_bot)です。
経理にやりがいを感じている人って、僕含め、コツコツと積み上げて勉強していくことが好きな人が多いと思います。
この記事を読んでくれている人の中には、これから経理としてスタップアップしていくために、どんな資格やスキルアップに投資すべきか迷っているという人もいるんじゃないでしょうか。
そんな人には僕は間違いなく英語をオススメします。
僕自身、新卒で入った純ジャパの会社から、英語を活かして大手日系グローバルに転職したところ、年収が200万円上がったという経験があります。
関連記事:経理で転職して気づいたら年収が200万アップしてた話。と、その理由について
経理パーソンにとって英語を勉強するメリットがいかに大きいかということを、この記事では解説していきたいと思います。
経理パーソンが絶対に英語をやった方が有利な理由
僕は自分自身が英語力を活かして年収大幅アップの転職をした経験があるので、経理パーソンがスキルアップするなら英語がベストだと思っています。
その理由は、経理と英語の掛け合わせは、なにしろコスパ(投資対効果)が最高だからです。
「税理士」は人気の資格だが・・・
経理にやりがいを感じていたり、簿記を取得したばかりの人は、これからさらにスキルアップするために、もっと難しい資格にチャレンジしよう!と思っている人もいると思います。
中でもよくあるのが、税理士を目指すパターンです。
実は僕も一時期、税理士を目指したことがあるので、よくわかります。
公認会計士と並んで、会計資格の最高峰である税理士。
確かに持っていれば、経理パーソンとしてはこの上ない武器、名誉となるでしょう。
また税理士は科目合格が永年有効なので、「自分のペースで受験できる」などという予備校の謳い文句もあり、昔から人気の資格です。
しかし、「目指す人が多い」からと言って、「受かる人が多い」というわけでは全くありません。
「税理士の平均受験期間は10年」というデータがあります。
確かに、持っていれば強力な武器となる資格ではありますが、合格までには膨大な時間とお金の投資が必要になり、人生の長期間にわたってあらゆることを犠牲にする「覚悟」が必要です。
しかも、何年もかかって合格したからと言って、すなわちそれに見合う年収アップが保証されているわけではありません。
税理士の勉強をしている方を否定するつもりは全くありませんが、「年収アップ」が目的であるならば、税理士資格を目指すのはコスパの悪い投資先だという事だけは事実だと思います。
スキルアップなら「経理×英語」がコスパ最高
いっぽう経理パーソンが「年収アップ」を目標にした時、僕がもっともコスパが高いと思うスキルアップが「英語」です。
皆さんは「TOEIC900点」と聞いてどんな印象を受けますか?
その評価は、世間一般において非常に高いものであることは皆さんもよくご存知だと思います。
TOEIC は税理士試験に比べ認知度も高いですし、受けたことがある人も多いため、それだけ「すごい!」という実感がありますよね。
特に日本人はまだまだ英語アレルギーが強いため、日系企業の上層部の人たちなんかに対しては、「TOEIC900点」のもつ効果は絶大です。
反面、TOEICで900点を取ることは、実は多くの人が思ってるほど難しくありません(もちろん簡単ではありませんが)。
おそらくどんなに英語が苦手な人でも、1〜2年間本気で勉強すれば達成できるでしょう。
TOEICは優秀な教材も書店で簡単に手に入りますし、少なくとも税理士の1科目合格よりは簡単であることは言うまでもないと思います。
実際やってみると難易度はそこまで高くないのに、世間では非常に高く評価されている。
TOEICがいわゆる「錯覚資産」と呼ばれる理由でもありますが、投資対効果という意味では、非常に優れたスキルアップなのです。
「経理×英語×転職」は年収アップの近道
繰り返しになりますが、日系企業においてはTOEICハイスコアのもつアピールは絶大です。
そして、経理パーソンは難関資格を取るよりも英語ができるようになった方が年収は上がります。
実際には900点まで取らなくても、800点台で十分だと思います。
(外資系企業ではTOEICのスコアは重視されないと思いますので、実用的な英会話の習得が必要になってきますが。)
具体的に言うと、TOEIC850〜900点台、USCPAなどの資格を有していると、それらが無い場合と比べて、明らかに中途採用時の提示年収のベースが上がります。
やはり日本ではまだまだ「英語ができる」という事は参入障壁になり得るのです。
さらに、「英語で〇〇ができる」となると、いっきに希少価値が高まります。
「英語できます」という人は沢山います。
「経理やってます」という人も沢山います。
供給が多いとそれだけ競争も激しくなり、買い叩かれるというのはモノでも人でも同じです。
しかし、「英語で経理ができます」となると、英語だけ・経理だけができる人の中から抜け出すことになり、競争優位に立つことが出来るというわけです。
経験の差を英語でカバーして年収200万円UP転職した自分の経験
上でも書いていますが、僕はもともと新卒で純ジャパの会社に就職しましたが、そこから英語力を活かして大手日系グローバル企業の経理職に転職したという経験があります。
これは後で採用担当から知らされたのですが、実はその採用の時、対立候補がいたそうです。
僕はその時点で経理経験わずか2年だったのに対し、相手は10年近いベテランでした。
それでも僕が採用された理由は、ずばり「英語ができるから」(TOEIC 850点)でした。
経理経験に加えて英語力があったからこそ、経理経験の圧倒的な差を逆転することが出来たのです。
しかも年収は前職よりも200万円アップ。
英語と経理の掛け合わせのコストパフォーマンスがいかに高いか、身をもって実感した体験でした。
関連記事:経理で転職して気づいたら年収が200万アップしてた話。と、その理由について
「経理×英語」をアピールできる資格たち
実際、英語と経理の掛け合わせの威力は会計界隈(?)では広く知られています。
そのため、それをアピールする資格も多く存在し、またその対策方法も確立されています。
ここでは経理知識と英語力をアピールできる代表的な資格を紹介します。
USCPA
アメリカの公認会計士資格であるUSCPA。
費用はかかりますが、日本の会計士や税理士よりもずっと簡単で、しかも評価は絶大です。
関連記事:【転職から海外就職まで】USCPAの活かし方!4人の日本人ホルダーのリアルなキャリアパスを紹介します
BATIC
東京商工会議所が主催する国際会計検定BATIC。
知名度は劣りますが、コストを抑えつつ必要十分な会計知識を英語で学ぶまことが出来ます。
関連記事:「BATIC(国際会計検定)は転職には意味が無い」は本当か?実際の経験から書いてみた
USCMA
管理会計のスペシャリストとしての国際資格、USCMA。
近年注目されている「管理会計」のスペシャリストで、海外では「ミニMBA」とも評されています。
関連記事:【特典付き!】管理会計の国際資格「USCMA(米国公認管理会計士)」とは?USCPAとの違いを両方持ってる同僚に聞いてみた
それぞれ特徴はありますが、どれも日本での対策方法も確立されており、投資するには十分なメリットがあると言えます。
それぞれ詳しい解説記事を書いておりますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
経理で転職したいなら英語よりも何よりも「現状把握」が第一
さて、ここまで「年収アップ」を目標とした場合の、英語を学ぶメリットについて書いてきました。
しかし、経理パーソンが年収を上げるにはもっと重要なことがあります。
英語力がついたからと言って、自動的に年収が上がるわけではありません。
資格を取ったからといって会社が給料が上げてくれるわけではないように、英語もまた同じですよね?
関連記事:資格を取ったら年収アップするのか?答えは「ノー」です。本当に年収を上げる方法は
実は年収を大幅に上げるには、「年収の高い会社に転職する」以外にありません。
僕の年収が転職して200万円上がったのも、もともと不安定で儲けの薄い、年収の低い業界の会社から、安定して収益を上げられる年収の高い業界の会社に移ったからでしかないと思っています。
年収は、属している会社の年収テーブルによって決まっていますから、大きく上げようと思ったらそれだけ年収テーブルの高い会社に転職するしかないのです。
ですので、経理パーソンで年収を上げたいと考えている人は、「英語だ資格だスキルアップだ」、と悩む前に、まずは転職エージェントに相談して、欲しい年収の業界・会社と、現状の自分とのギャップを正しく把握することをオススメします。
関連記事:登録だけで良い求人があったら紹介だけしてくれるエージェントがあればいいのに←あったので紹介
まとめ
というわけで、経理パーソンにとって英語を学ぶことがいかに有利であるかお分かりいただけたでしょうか。
経理にやりがいを感じる人はコツコツとした努力ができる人だと思います。
そんな人なら必ず短期間で実用レベルの英語力をマスターできると思いますので、皆さんチャレンジしてみて下さい。
それでは。国際経理の中の人(@baticwords_bot)でした。
この記事がみなさんの参考になれば嬉しいです。