USCMA(米国公認管理会計士)とは?USCPAとの違いを両方持ってる同僚に聞いてみた

簿記・英文会計

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この記事では

  • USCMA(米国公認管理会計士)とはどんな資格なのか
  • USCPAとの違いは何なのか
  • 受験費用がお得になる特典

について紹介しています。

こんにちは。30代でドメスティック企業から会計と英語スキルの活かしてグローバル企業に転職した国際経理の中の人(@baticwords_bot)です。

会計スキルと英語力をアピールする資格として一番有名なのはUSCPA(米国公認会計士)だと思います。

僕の同僚にもUSCPAホルダーがいるのですが、彼がUSCMA(米国公認管理会計士)という資格も持っていたので、そもそもどんな資格なのか、USCPAとどう違うのかについて調べてみました。

記事の後半では、USCMA試験を運営するIMA(Institute of Management Accountants)のDirectorであるNinaさんから日本の受験生へのメッセージと、受験費用がお得になる特典を紹介しておりますので、お見逃しなく!

※かなり詳しく書いたのでちょっと長いですが、お付き合いください

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そもそもUSCMA(米国公認管理会計士)とは?USCPAとの違いは?試験制度、難易度など

アメリカの公認会計士資格として知られるUSCPAに比べて知名度は劣りますが、USCMA(米国公認管理会計士)もIMA:Institute of Management Accountantsという団体が主催するれっきとした国際資格です。

USCPAが、ルールに基づいた報告をするための「財務会計」が専門である一方、USCMAは企業の意思決定のための材料である「管理会計」が専門となります。

USCMAにはUSCPAのように独占業務はありませんが、企業の財務計画を立案する、コンサルタント的な役割として評価されています。そのため海外では「ミニMBA」と呼ばれることもあるそうです。

なおUSCPAについては下記の記事で詳しく解説しておりますのでご参照ください。↓

USCMAの試験科目

USCMAは、Part1とPart2の2科目で構成されています。

Part 1:Financial Planning, Performance and Control(財務計画、業績管理と統制

  • 財務諸表の決定
  • 予算の計画・編成
  • 業績管理
  • 原価管理
  • 内部統制

Part 2:Financial Decision Making(財務意思決定)

  • 財務諸表の分析
  • 企業財務
  • 意思決定分析
  • リスクマネジメント
  • 投資意思決定
  • 倫理

の2科目で、各Part4時間のコンピュータ試験となっています。

また、問題形式は4択問題100問+記述問題2題です。

4科目で膨大な範囲を学習する必要があるUSCPAに比べると、その分量はかなり少ないです。

USCMAUSCPA
受験科目数2科目4科目

USCMAの受験資格

USCMAの受験資格は4年制大学卒のみです。学部は問われません。

これはアメリカの大学での会計とビジネスの単位が必要となるUSCPAに比べると格段に低いハードルとなっています。

USCMAUSCPA
受験資格4年制大学卒
(日本でも可)
アメリカの大学の
会計とビジネスの単位を
一定数取得
(出願州によって異なる)

USCMAの合格率(世界平均)

  • Part1合格率:40%
  • Part2合格率:50%

このように、USCPAと同様、奇問難問のない「頑張れば受かる」資格であると言えます。

USCMAの受験料

  • 受験料 各科目:US$460

のほか、

  • 管理会計士協会への登録料:US$260
  • 受験申請費用:US$280

がかかります。
ストレート合格したとしても約20万円かかりますね(US$1=135円換算)。

いっぽう、USCPAは

  • 受験料1科目あたり$208.4
  • 日本での受験に1科目あたり$356.66

と、ストレート合格しても各科目の受験料だけで約25万円かかるうえ、それに加え

  • 出願料として$50~220

が必要になりますから、それに比べたらCMA試験は格段にリーズナブルであり、国際的な権威を手にするにはむしろお手頃な価格だと言えます。

USCMAUSCPA
受験料US$460 x2科目US$208.4 x4科目
(日本で受験する場合は
さらにUS$356.66 x4科目)
出願費用協会登録料:US$260
受験申費用:US$280
出願料:$50〜220
(出願週によって異なる)

USCMAの科目合格

USCMAは申込登録から3年の間に全2科目に合格する必要があります。

1科目に受かった日からではなく、受験した日からでもなく、申込登録した日から3年なので、注意が必要です。

いっぽうUSCPAは「最初の科目合格から18ヶ月有効」ですから、この要件もUSCMAの方が緩くなっています。

USCMAUSCPA
合格期限申込登録から3年以内に
2科目合格
科目合格が18ヶ月有効

以上がUSCMA試験の概要です。

つづいて実際にCMAとCPAを持っている同僚に、なぜCMAを取ったのか、2つの資格の違いは何なのか、について聞いてみました。

USCMAとUSCPAの最大の違い|両方持ってる同僚に聞いてみた

これまで書いてきたようにUSCMAはUSCPAに比べると格段に受けやすい資格です。

しかも、もう1つ。

同僚から聞いたUSCMAがUSCPA最大の違いがあります。

それは登録要件が緩いという点です。

USCPAのライセンス取得要件は州ごとに異なりますが、一般的には監査法人等でのUSCPAホルダーの上司の下での監査業務経験が必要となります。

かなり限定的な条件です。

このため、CPAは試験だけパスしてライセンス登録しない日本人も多いのです。

それに対し、CMAは

  • 財務会計
  • 管理会計
  • 財務分析
  • 予算編成
  • 経営コンサルティング
  • 監査

などの実務経験が2年以上あれば登録可能です。

この要件は、あるていど経理経験があればほとんどの人が自然と満たしているでしょう。

なぜUSCMAを取ろうと思ったのか

USCPAはライセンスを取らない人もいると書きましたが、ライセンスが無ければ当然「米国公認会計士」と名刺に書くことは出来ません。

履歴書には試験合格だけでも書くことは可能ですが。

これに対しUSCMAの登録は容易ですから、試験に合格すればほとんどの人は「米国公認管理会計士」と堂々と名刺に書くことが出来ます。

名刺に「米国公認管理会計士」と書いてあると、見る人の目も変わります。

経理としてコンサルや監査法人、銀行と話すときも一目置かれるようになるでしょうね。

実際僕の同僚にも、USCPAは転職でのアピールのために取ったのでライセンスは取得しない、と言っていました。

その代わり、名刺に書ける資格としてUSCMAを追加で取得したようです。

実際その同僚と同行して取引先の銀行の人と名刺交換すると

「おー米国公認会計士をお持ちで・・・」

と、明らかにUSCPAと勘違いしている人もいました。

まぁそれは別として、USCMAは確かに知名度は低いのですが、「米国公認管理会計士」という字面から、

「聞いたことは無いし、USCPAとは違うようだけど、「米国」って付いてるしすごい資格なんだろう」

と推測する人が多いようです。

これはあくまで日本での話ですが、アメリカはもちろん海外ではUSCMAは当然認知され、評価される資格ですから、外資企業への転職や商談時には確かな威力を発揮することは間違いありません。

受かっても(簡単には)名刺に書けない資格か、堂々と名刺に書いてアピールできる資格か。

CPAとCMAの大きな違いの一つです。

USCMAよりUSCPAがオススメなのはこんな人

2つの資格のうち、USCPAがオススメなのは転職で年収アップを狙う人です。

当たり前といえば当たり前ですが、資格は取っただけでは年収は上がりません。

関連記事:資格を取ったら年収アップするのか?答えは「ノー」です。本当に年収を上げる方法は

では年収を上げるにはどうしたらいいか。それは資格を活かして転職することです。

USCPAは転職には絶大な威力を発揮します。

それくらい知名度のある資格です。

仮に経理が未経験であっても、年齢の若さとUSCPAがあれば転職の書類で落とされることはほぼ無いでしょう。

それくらい「英語で経理ができる」という人材にはプレミアがあります。

逆に言えば転職するなりして年収が上がらないのであれば、USCPAを取った意味がないとも言えます。

USCPAの取得には莫大なコストがかかるからです。人によっては約100万円はかかります。

趣味で受けるのでなければ、転職して年収アップして是非とも回収したいところです。

合わせて読みたい:経理として転職して気付いたら年収が200万円アップした話。とその理由について

USCMAがオススメじゃないのはこんな人

いっぽう、USCPAに対して、USCMAは転職のアピール目的、特に未経験から経理への転職にはあまり効果はないと思われます。

管理会計と財務会計は全く別物ですし、経理の転職ではほとんどの場合、財務会計や税務の知識が求められますので、経理未経験でUSCMAだけ持っていても、あまりアピールにははらないでしょうね。

一方、もともと経理の人がスキルアップ、英語力アピールをするのには良いと思います。

当然、試験はすべて英語ですし、財務会計に加えて管理会計の知識を有しているとなれば、経営管理や予算策定など、活躍の場が広がることは間違いありません。

また、経営企画部門やコンサル等への転職なら、知識と英語力のアピールにはなるでしょう。

USCMAは独学でも取得可能か?予備校に通うべきか?

さて、そんなUSCMAですが、取得するにはどうしたら良いのでしょうか。

独学でも取得可能なのでしょうか?

何度も言いますが、USCMAはマイナー資格ですから市販の日本語テキストなどもちろんありません。

また試験に関する情報は基本的にはすべて英語で、自力で集めるしかありません。

このことから、これまではやはり予備校(TAC)を利用するのがもっとも効率的な方法だと思われてきました。

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なお、WileyのEfficient Learningを実際に使ってみた感想は、↓の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

あわせて読みたい:USCMAの 独学に!「 Wiley Efficient Learning」が優秀すぎたので紹介したい【割引情報アリ!】

IMAのNinaさんから日本の受験生にメッセージと、受験費用がお得になるお知らせ

さて、ここまでUSCMAの概要について書いてきましたが、なんとこの記事がCMA試験を運営するIMAのDirector、Nina Michels-Kimさんの目に留まり、日本の受験生の方々にメッセージを頂きましたので紹介します↓

会計職業がAIの進化により大きな影響を受けています。
その中で、財務のプロとしての自らのブランド価値を高め、AIやロボットを使った会計の自動化やビッグデータ、ブロックチェーン等の最新のトレンドに対処するためにUSCMA(米国公認管理会計士)を取得するという選択に間違いはありません。


USCMAの受験では、ロボットでも遂行可能な基礎的な会計技術や監査とは異なり、より高度な財務的責任を果たすための重要な意思決定支援のスキル(経営戦略、経営価値創、財務計画立案、その他)が厳しく問われます。


USCMAの特徴は3点あります。


1つめに、USCMAはグローバルな資格です。
アメリカに拠点を置きながら、一流の管理会計認証として世界的に認められています。今では100か国以上の国々で55,000を超えるUSCMAが世界の企業で活躍しています。
また、USCMAも段々と日本にも浸透してきていると感じています。日本の新規会員数は昨年と比較するとおよそ14%増加しています。

2つめに、試験では財務管理に直結する知識を盛り込んでいるので、現在の職場ではもちろん評価も上がりますしキャリア・スキルアップになります。
そして、就職・転職活動にも非常に価値のある資格です。
USCMAは管理会計という専門分野、企業のビジネスパートナーが知っておくべき知識を英語で受験するので、英語力を証明することができます。

さいごに、学習期間が比較的短いですので、働いている皆様にオススメです。
一般的に、合格までの学習期間は平均およそ9ヶ月です。
すでに、日商簿記3〜1級、BATIC® Subject1学習経験, BATIC® Subject2、税理士、公認会計士、中小企業診断士、U.S.CPA (FAR・BEC)を学習されている方々は、いくつかの分野は重なる部分もあるため、受験する際に、勉強時間の節約という意味で大きなメリットとなります。


日本の皆様にUSCMA資格をめざしていただきたいと心から願っております。
もしご質問類がありましたら、遠慮なくご連絡ください。
以上、USCMAについてご説明しました。
IMA協会のマイケルズキム・ニーナ(Nina MICHELS-KIM, USCMA, CSCA)

Follow @NinaMichelsKim

Ninaさんも書いている通りUSCMAは、リーズナブルな費用と難易度で財務スキルと英語力の両方を証明できる資格なのです。

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  • CMA Entrance fee $280 → $238.0(15%OFF) 
  • Application processing fee $15 → $0
  •  TOTAL: $459.00

 となっております。

値引きなしだと$495.00ですから、TOTALで約1万円以上お得になります! 

USCMAまとめ

Ninaさんも書いているとおり、USCMAは日本ではマイナー資格ではありますが、実は国際的には知名度の高い資格なのです。

僕の同僚も、転職を繰り返してきていますが、外資企業での面接時や、海外の取引先との折衝時にはやはり威力を発揮するようです。

また、海外の企業のファイナンスやアカウンティング部門の役職者には複数の資格を名刺に連ねていることが多く、その中にMBAやCPAと並んで、たいていCMAが含まれているそうです。

将来グローバルビジネスの場で活躍していきたいと思う人は、CMAの取得を検討してみてはいかがでしょうか。

最後に、この記事で紹介したお得なコードをおさらいしておきます。

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ぜひ活用してください!

というわけで、国際経理の中の人(@baticwords_bot)でした。それでは~。

あわせて読みたい:USCMAの 独学に!「 Wiley Efficient Learning」が優秀すぎたので紹介したい【割引情報アリ!】

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